症例紹介

【コラム】犬糸状虫(フィラリア症)

2024/05/25/

こんにちは、あきつ動物病院です。

わんちゃん、ねこちゃんの病気等について紹介していきます。

今回はフィラリア症についてお話いたします。

フィラリア症とはどんな病気?

犬の心臓や大きな血管(肺動脈)にフィラリア(犬糸状虫)が寄生することで、血液の流れが悪くなり咳が出る、疲れやすい、元気が無くなるなどの症状が現れる病気です。

フィラリアに感染している蚊が犬の血を吸うと、フィラリアの幼虫が蚊から犬の体内に侵入します。フィラリアの幼虫は犬の体の中で成長していきます。心臓や血管に寄生するのはフィラリアの成虫です。寄生したフィラリアの数が多いと症状が重くなる傾向があります。フィラリアに感染した犬は発咳、食欲不振、息切れ、貧血、血尿などの症状が見られ、死に至ることもあります。

フィラリア症の検査について

主に血液中のフィラリア抗原を検査することで感染の有無を調べます。

フィラリアに感染してしまったら

フィラリアの駆虫薬や外科手術でフィラリアを取り除く方法ありますが、犬の体に大きな負担がかかります。

フィラリアの予防について

フィラリアの予防は毎年行っていますか?

体内に侵入した直後の幼虫の段階で予防薬を定期的に投与することで予防できます。予防薬は感染した幼虫が成長して心臓に到達する前に駆除する薬ですので、毎月確実に投与する必要があります。また、予防薬を投与する前には必ず「今、フィラリア症に感染していないかどうか」を検査する必要があります。

予防薬は蚊が発生し始めて1ヶ月後から開始し、蚊がいなくなってから1ヶ月後まで投与することで効果的に予防できます。関東では5月から12月の計8ヶ月間、投薬することをお勧めしています。

最近は温暖化により気温が上がり、蚊が発生する期間が長くなってきていますので、1年間を通して予防薬を投与する「通年予防」をする飼い主様も増えてきています。

フィラリア薬を通年予防で投与している場合は投与前の検査の必要はありません。

当院ではフィラリア予防薬のシンパリカトリオの通年予防をお勧めしております。

シンパリカトリオはフィラリアだけでなく、ノミ・マダニやお腹の寄生虫の駆虫も同時に行うことができるオールインワンタイプのお薬です。また、ワンちゃんが好む味(ミートフレーバー)が付いているチュアブル錠になっています。

なお当院では春の健康診断キャンペーンを行っております。

内臓などの血液検査だけでなくフィラリア検査も同時にできますのでこの機会にご活用することをお勧めします。

フィラリア検査には採血が必要ですが、その際に少し多めに採血をすることで内臓などの項目について検査をすることができます。

予防薬や予防方法などについてご質問等ございましたらお気軽にご相談下さい。

 

東村山市秋津町にあるあきつ動物病院。

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あきつ動物病院

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